ジャポニスム2018|Japonismes 2018

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© Yukinobu Kato

レポート
2019/01/15

上村春樹さん、野村忠宏さんら金メダリストの柔道指導に子どもたちの目輝く

 12月8日、パリ郊外のヴィルボン・シュル・イヴェット市のル・グラン・ドームで開かれた柔道講習会に日仏の五輪柔道金メダリストが集いました。

 同催しは「柔道 ジャポニスム 2018 JITA-KYOEI PROJECT 『上村春樹・野村忠宏 特別講習会』」として3日間行われた講習会のうち、2日目に開かれた青少年向けのもの。モントリオール五輪金メダリストで講道館長の上村春樹さんと、アトランタ、シドニー、アテネ五輪の3大会連続で金メダルに輝いた野村忠宏さんに加えて、フランス側からはソウル五輪で金メダルを獲得したフランス人柔道家マルク・アレクサンドルさんとロンドン五輪で金メダルを取った同リュシー・デコスさんが参加。子どもたちへ指導を行いました。

 


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 当日は燃料税引き上げへの抗議を発端にした「黄色いベスト」運動がフランス各地で行われたにもかかわらず、イル・ド・フランスの柔道クラブに所属する約700人が会場に集まりました。柔道交流についてのビデオ上映、柔道の精神の説明の後は、模範演技と参加者を交えた各技の実践が。日仏それぞれの金メダリストが繰り出す切れ味鋭い技や、メダリストが子どもたちと一緒に行う稽古など、世界チャンピオン直々の指導に集まったフランスの子どもたちは目を輝かせました。

 子どもたちを前にした壇上で上村さんは「柔道は日本で生まれたが世界に広がりました。私も嘉納治五郎(注:講道館柔道の創始者)先生の弟子だし、みなさんも弟子。一生懸命やってください」とメッセージを贈りました。今回の講習会に親子で参加したフランス人のイラルさんは「世界チャンピオンの精神を理解することは、子どもの成長にとって大変ためになりました」と答え、息子のレユワンちゃんは「感動したし、(参加できて)とても良かったです」と体験を語りました。

 


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 またイベント後に野村さんは「同じ畳の上で柔道衣を着てフランスの子どもたちと接して、すごく幸せな時間を過ごせました。日本で生まれた柔道が、フランスの中で教育として根付いていることを誇りに感じます。日仏がお互い学んで高め合える機会が増えればいい。競技としての柔道、教育としての柔道、いろいろな側面で交流できるのが柔道の強みであり、柔道家にとって喜びです」と感想を述べました。

 講習会が終わると各柔道家は子どもたちからサイン攻めに。フランスの子どもたちにとって憧れの柔道家と触れ合い教えを請うことができる、とても有意義な時間になったようです。

【公式企画】  柔道 ジャポニスム2018 JITA-KYOEI PROJECT