ジャポニスム2018|Japonismes 2018

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レポート
2019/01/11

パリのレストランで日本酒巡り 酒巡りin Paris

 日本食ブームが続くパリ。寿司やラーメンといった定番メニューはもちろんのこと、抹茶・ゆずを使ったメニューを取り入れるレストランも増えています。
 ジャポニスム2018でも、日本の様々な「味わい」をフランスで楽しむ企画を行っていますが、その一つが今、パリで新たにブームになりつつある日本酒をテーマとした「酒巡りin Paris」です。

 「酒巡りin Paris」では、9月29日から1週間限定で、パリ市内のレストランやカフェ24軒が日本各地の日本酒蔵元とタッグ組み、各銘柄に合わせてシェフが考案したメニューを日本酒と共に提供しました。イベントに参加したのは、星付きのフランス料理店から高級和食店、フランス国鉄の列車郵便物仕分け場だったホールを改造した文化施設の大食堂など、ジャンルは多岐に渡りますがいずれもパリで注目のお店ばかりです。
  
 参加店のひとつであるBREIZH Caféで本企画のコーディネーションを務めた関口涼子氏と、「酒巡り in Paris」の参加蔵元を代表して、株式会社男山本店の菅原大樹氏にお話を伺いました。

 


 

 関口氏に、今回なぜ日本酒と飲食店とのコラボレーションを考えたのかを伺うと「フランスでは現在日本酒がブームとなっていますが、興味を持っていてもどうやって楽しんでいいのか分からない人たちもいるようです。誰もが気軽に日本酒に触れる機会を作りたかった」と説明して下さいました。「蔵元とレストランをマッチングする際には、日仏の良い部分を融合したいと考えました。フランスの文化にあわせて、パリの人たちが日常で美味しいと感じている食事で自然に日本酒を楽しめることが大事だと思います」
 一方、菅原氏によると、「日本酒ブームとはいえ、どこのレストランにもある、というほどまでには浸透していない現実があります。価格の問題があるのではないかと思います」ということ。フランスでも年々人気が高まっている日本酒ですが、輸出税や酒税など税金を含めると日本での価格の3倍程度になります。「だからこそ蔵元としては現地に来て、少しでも多くの方が日本酒を手に取ってもらえるよう、魅力を直接伝えていきたい」と語られました。

 


© MIHO

 

 この日お邪魔したBEIZH Caféモントルグイユ店の「ジャポニスム2018」記念メニューは、『日本とフランスの食文化の融合と秋』を意識したガレット。味噌マリネのフォアグラソテーにイチジク、紫蘇が添えられています。合わせた日本酒は「天吹 生酛純米大吟醸 雄町」です。ビターチェリーとナッツのリキュールを使用した「天吹」のカクテルと、抹茶を使ったデザートクレープも提供されました。

 お二人のお話の後、実際に来店されたお客様にメニューの感想を伺うと「ガレットと日本酒のペアリングなんて考えたこともなかったけど、とても美味しい。」「日本酒のカクテルも初めて飲んだけど、味わい深くて美味しいから、日本酒はフレンチだけじゃなくて、色んな料理に合いそう」と気に入った様子。

 世界中でワインやシャンパンが楽しまれるように、日本酒も国や文化にあわせて色々な楽しみ方ができることが分かり、今後の広まりに可能性を感じる試みとなりました。

 

【公式企画】  「日本の食と文化を楽しむ」シリーズ 酒巡り in Paris