ジャポニスム2018|Japonismes 2018

ニュース

2018/11/14

NEWS

フランス共和国・芸術文化勲章「オフィシエ」を野村萬さん、「シュヴァリエ」を梅若実さん、浅見真州さんが受章!「能楽」公演に出演の3名

2018/11/14

このたび、ジャポニスム2018「能楽」公演に出演する野村萬さん、梅若実さん、浅見真州さんの3名が、フランス共和国政府より芸術文化勲章を叙勲されることになりました。授与式は2019年2月6日~10日に開催されるパリ公演時を予定しています。

■叙勲内容
野村萬さん:芸術文化勲章オフィシエを受章
梅若実さん、浅見真州さん:芸術文化勲章シュヴァリエを受章


(左)『木六駄』(シテ・野村萬)©前島写真店 (中央)『清経』(シテ・梅若実)©前島久男 (右)『砧』(シテ・浅見真州)©神田佳明



■「能楽」公演概要
野村萬、梅若実、浅見真州ら現代一流の能楽師が本格的能舞台で日本文化の精髄である能楽を披露する、パリ待望の能楽公演

野村萬、梅若実、浅見真州ら現代一流の能楽師の出演により毎年東京の国立能楽堂で開催している「日経能楽鑑賞会」のパリ版ともいうべき公演です。
能楽の原点として別格に扱われる『翁』に始まり、恋をめぐる怨念が渦巻く『葵上』、優艶な敗者・平清経の悲しみを描く『清経 恋之音取』、夫の留守を預かる妻の恋慕から絶望へ至る『砧』と、能の傑作が上演されます。
狂言では現役能楽師としては最高齢の一人である野村萬らによる『木六駄』、『二人袴』が上演されます。
屋根・柱・橋掛かり・鏡の間付きの本格的能舞台、能装束、構成などすべてにおいて、これまでの能楽海外公演ではなし得なかったレベルの公演がパリで実現します。

・公演期間:
2019年2月6日(水)20:30
    2月7日(木)20:30
    2月8日(金)20:30
    2月9日(土)15:00、20:30
    2月10日(日)16:30

・会場:シテ・ド・ラ・ミュージック
・主催:国際交流基金、日本経済新聞社、フィルハーモニー・ド・パリ
・協力:KAJIMOTO
・出演:野村萬、梅若実、浅見真州 他


野村 萬(のむら・まん)
和泉流狂言方
故六世万蔵(人間国宝)の長男として、1930年東京で生まれる。父に師事。4歳にて「靱猿(うつぼざる)」の子猿の役で初舞台を踏む。1957年、パリ国際演劇祭渡欧能楽団の一員として海外公演に初参加以来、各国各地域における公演は優に十指を越え、狂言を海外に広く紹介、普及に努めた。1993年、七世万蔵を襲名、翌94年、紫綬褒章を受章。1997年、重要無形文化財保持者各個指定(人間国宝)の認定を受ける。2000年、七世万蔵改め、初世萬を名乗る。翌01年、日本芸術院会員。2005年、東京都名誉都民の称号を受ける。2008年、文化功労者の顕彰を受ける。(公社)日本芸能実演家団体協議会会長。名誉都民。



©森山雅智
梅若 実(うめわか・みのる)
観世流シテ方
1948年、五十五世梅若六郎の嫡男として生まれる。1951年、3歳で「鞍馬天狗」にて初舞台。1979年、観世流梅若六郎家当主を継承。1988年、五十六世梅若六郎を襲名。観世流内でも特に流麗繊細といわれる梅若派の芸風や型を体現し、また海外公演も度々実施する等、能楽の振興普及に寄与。1980年の芸術祭優秀賞、1987年の芸術選奨文部大臣賞、1996年の観世寿夫記念法政大学能楽賞、1999年の讀賣演劇大賞優秀賞、日本芸術院賞ほか受賞多数。2006年、紫綬褒章受章。2007年、芸術院会員就任。2014年、重要無形文化財各個指定(人間国宝)の認定を受ける。2018年2月、四代梅若実を襲名。



浅見真州(あさみ・まさくに)
観世流シテ方
1941年、観世流能楽師、故浅見真健の五男として東京に生まれる。4歳の時に「雲雀山」の子方で初舞台を踏み、幼少期は父の指導を受けるも、今なお不世出の名手とうたわれる故観世寿夫の強い影響を受け、籍を銕仙会に移して愛弟子として薫陶を受ける。初シテは1957年、16歳の時に「敦盛」を勤める。2000年、第21回観世寿夫記念法政大学能楽賞受賞。2005年、秋の紫綬褒章受章、芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2011年、秋の旭日小綬章受章。2013年、日本芸術院賞受賞。現代を代表する名手として、国内外で「名曲」「大曲」の名舞台を残すのみならず、古典の復曲や、新作や実験的上演にも極めて積極的に取り組んでいる。




■芸術文化勲章について
フランス共和国文化省により1957年に創設された勲章で、芸術・文学の領域での創造、もしくはこれらのフランスや世界での普及に傑出した功績のあった人物、フランス文化の紹介者、普及の実務者や支援者が叙勲の対象となるものです。勲章にはコマンドゥール、オフィシエ、シュヴァリエの3段階があります。フランス文化省が推薦し、文化大臣が決定権をもつものです。日本ではこれまで川端康成さん、坂本龍一さん、松本零士さんなどが叙勲されています。




インタビュー<本格的な能舞台をパリに再現。出演の野村萬氏、梅若実氏、浅見真州氏ほか関係者による「能楽」公演に向けてのそれぞれの思い>はこちら