ジャポニスム2018|Japonismes 2018

ジャポニスム 2018:
響きあう魂

日本とフランスの両国が連携し、芸術の都フランス・パリを中心に
“世界にまだ知られていない日本文化の魅力”を紹介する大規模な複合型文化芸術イベントを開催します。

ゴッホやモネの芸術にも多大な影響を与えた「ジャポニスム」。
この現象は、19世紀のフランスで浮世絵に代表される日本文化が紹介されたことから一気に広まりました。
日仏友好160年にあたる2018年、時を越えて、現代日本が創造するジャポニスムは、
新たな驚きとともに世界をふたたび魅了することでしょう。

メッセージ

安倍晋三

内閣総理大臣

安倍 晋三

 未だかつてない日本文化の祭典「ジャポニスム2018:響きあう魂」が、日仏友好160年を記念し、7月からフランスで開催されることに大きな胸の高鳴りを感じています。日本が誇る文化を、芸術の都パリを中心に、大規模かつ総合的に、8か月にわたりフランス全土で紹介します。これは、日本政府として類を見ない規模で文化を発信する一大事業であり、日本外交に新たに「文化」の柱を立てるフラッグシップ・プロジェクトです。

 フランスには世界に冠たる文化・芸術があります。日本人は、モネ、ロダン、ユーゴーなどに魅了されてきました。同時に、日本にも長きにわたって継承されてきた豊かな文化・芸術があります。それをフランスの皆様にもっと知って頂きたい。その思いから、「ジャポニスム2018」を通じて、縄文の考古の美から現代日本の最新技術を駆使したアートまで、多様な日本文化の花をフランス全土で一気に開花させます。

 7月のオープニングでは、日本の美意識を理解する上で、新しい視点をもたらす『深みへ-日本の美意識を求めて-』展を開催します。「ジャポニスム2018」の提唱者である津川雅彦氏の発案で、縄文土器から現代アートまで併せて展示し、斬新な切り口で日本の美意識を徹底的に解明していきます。秋には近年日本でも一大ブームを巻き起こしている伊藤若冲の欧州初の大規模な展示となる『若冲-<動植綵絵>を中心に』展や、歌舞伎次世代を担う看板役者の中村獅童・中村七之助によるパリ初お目見得となる『松竹大歌舞伎』公演が開催されます。『松竹大歌舞伎』では、恋仲にある男女の悲しい因果を描いた様式美あふれる名作「かさね」と、歌舞伎十八番の中でも荒事の代表作「鳴神」という、歌舞伎の魅力をたっぷり堪能できる2演目が揃っています。さらには、日本各地のお祭りや、お酒やお茶も含めた食文化他、日本の文化や和食に比較的馴染みが深いフランスでもなお新たな驚きをもって鑑賞し、楽しみながら参加していただけるイベントも盛りだくさんです。

 19世紀には、フランスに紹介された日本文化が「ジャポニスム」として、フランスの芸術家たちの創造力を掻き立てました。ゴッホやモネが北斎から刺激を受け、ドビュッシーが「海」を作曲したように、日本とフランスにはお互いに響き合う魂があるのです。

 今年は、フランスで日本文化が百花繚乱する姿を見ようと、日本からフランスを訪問する日本人が沢山いるでしょう。そして、「ジャポニスム2018」に触発され、本場の日本に出かけてみようと思い立つフランス人もおられるのではないかと思います。「ジャポニスム2018」を通じ、21世紀においても、日仏の間で魂の響き合いが沸き起こり、新たな文化の創造や幅広い国民交流に向けた刺激となることを願っています。

 最後に、「ジャポニスム2018」実施のために尽力して頂いた日仏両国の全ての関係者の皆様に感謝申し上げるとともに、文化を通じた日仏の協力が、日仏関係のみならず、日本と欧州の未来に向けたパートナーシップを一層豊かなものとし、日仏の感性の共鳴が、世界へと広がっていくことを心から祈念いたします。

エマニュエル・マクロン

フランス共和国大統領

エマニュエル・マクロン

 日本の外で未だかつて開催されたことのない最大規模の日本文化事業である「ジャポニスム2018」を開催することは、フランスにとって大変喜ばしく、極めて光栄なことです。これは日仏両国の長い友好関係、両国民が互いに抱き合っている憧れ、そして両国の対話を今日の課題の水準にまで高めたいとの我々の野心を反映した大きな事業です。

 2018年は、極めて象徴的な年です。今年は、近代化の道に乗り出そうとした日本が、西欧に対して自らを開いた明治時代の開始から150周年です。また日仏外交関係樹立160年でもあります。さらに、20世紀の偉大な駐日フランス大使であり、日仏両国民が互いに賞賛し合うようになることに大きく貢献したポール・クローデルの生誕150周年を祝います。

 日本と西欧が出会う契機となり、また19世紀を特徴づけた、日本のあらゆるものに対する熱狂である「ジャポニスム」の動きに寄与したたくさんの出来事があったのと同じように、1世紀半の時を経て日本が再訪することを決めたこの「ジャポニスム」をめぐって、今日の日仏二国間関係を祝うたくさんの理由があります。

 日本は世界に輝く芸術・文化を有しています。日本文化はフランスの最も著名な前衛芸術家たちに多大なる影響を与えましたが、我々の社会が大きく変化した今日においても、日本の創造的な芸術家たちは新たな世代の熱狂を喚起しています。常に新しいものを追求するフランスの大衆と芸術家は、現代日本を発想と革新の持続的な源泉と見ています。

 「ジャポニスム2018」の企画は、こうした日仏間の相互交流の成果でもあります。歌舞伎から藤田嗣治の絵画まで、また三番叟や安藤忠雄の建築を含め、あらゆる日本の創造性の豊かさが、フランスで最も権威ある文化施設で紹介されるでしょう。フランスは「ジャポニスム2018」という冒険に一緒に取り組み、この事業の成功を保証するために自らのノウハウの卓越性を分かち合いたいと考えました。日本のアート・シーンの豊かさと多様性をフランスの観客と分かち合うために、「ジャポニスム2018」の事業を受け入れてくれたパリ及び地方のすべての文化施設に対し感謝の意を表します。

 この協力は、日仏二国間関係の力強さとダイナミズムの証であり、我々の努力が「ジャポニスム2018」の枠を超える大きな成果をもたらし、少なくとも今後新たな160年間に亘って友好関係が更に発展することを切に願います。

開催概要/公式企画と参加企画について

 「ジャポニスム 2018:響きあう魂」では、パリ 内外の100近くの 会場で、展覧会や舞台公演に加えて、さまざまな文化芸術を約8ヶ月間にわたって紹介していきます。
 古くは日本文化の原点とも言うべき縄文から伊藤若冲、琳派、そして最新のメディア・アート、アニメ、マンガまでを紹介する「展示」や、歌舞伎から現代演劇や初音ミクまで、日本文化の多様性に富んだ魅力を紹介する「舞台公演」、さらに「映画」、食や祭りなど日本人の日常生活に根ざした文化等をテーマとする「生活文化 他」の4つのカテゴリーで東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会を前に、日本各地の魅力をパリに向け、またパリを通して世界に向けて発信します。
 「ジャポニスム2018」では、これらの公式企画に加え「ジャポニスム2018参加企画」の枠組みを用意しています。これは、「ジャポニスム2018」の趣旨にご賛同いただける方々がフランスで企画・実施される日本関連の催しを「参加企画」に認定することで、より多くの方々に「ジャポニスム2018」を盛り上げていただき、日本文化を発信していただくためのプログラムです。


Euronews(本編)(外部サイトに移動します)
Paris to swing to the beat of 'Japonismes'
Japonismes 2018: Paris soon under the spell of Japan's visual arts

背景

 「ジャポニスム 2018:響きあう魂」は、2016年5月に安倍総理大臣とフランスのオランド大統領(当時)の合意により、日本文化の素晴らしさを世界へ発信する取り組みとして、実施が決定しました。
 世界的に文化大国として知られ、また以前から日本文化の最もよき理解者でもあるフランスでの開催に向け、日仏両国が共同で取り組んでいます。

コンセプト

 タイトルである「ジャポニスム 2018:響きあう魂」には、二つの意味が込められています。
 一つは、過去から現代までさまざまな日本文化の根底に存在する、自然を敬い、異なる価値観の調和を尊ぶ「美意識」です。日本人は、常に外部から異文化を取り入れ、自らの文化と響きあわせ融合させることで、新しい文化を創造してきました。多様な価値が調和し、共存するところにこそ、善悪を超えた「美」があるとする日本文化ならではの「美意識」を世界に紹介します。
 二つ目は、日本とフランスの感性の共鳴です。文化芸術を通して日本とフランスが感性を共鳴させ、協働すること、さらには共鳴の輪を世界中に広げていくことで、21世紀の国際社会が直面しているさまざまな課題が解決に向かうことを期待します。

外務省「ジャポニスム2018」関連ページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/p_pd/ca_opr/page25_001191.html

e 国宝
http://www.emuseum.jp/help/ja

文化遺産オンライン
http://bunka.nii.ac.jp/